若者とともに語りあい、未来に一歩踏み出すための場づくり

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「若者支援全国協同連絡会」とは

 私たちは、ひきこもりをはじめとする若者支援に関わる現場の人びとが、学びあい、議論することを通して実践・運動を育んでいくことのできる場の構築を目指した全国組織です。
 私たちは、全国の支援者が集い、交流し学び合う場の構築を目指し、年に1度全国各地で「全国若者・ひきこもり協同実践交流会」を開催してきました。
 今まで大事にしてきたものは、全国のさまざまな実践の交流はもとより、大会を創り上げるプロセスです。現地の実行委員会が大会を協同で創り上げることで、日常の現地のつながりと全国とのつながりを手にいれることを目指しています。

社会的ひきこもり支援者全国実践交流会から出発しているからこそ

 私たちは、ひきこもり状態にある若者・ひきこもりから脱出して1歩踏み出そうとする若者と日々かかわりながら、全国実践交流会を通し実践を育んでいくなかで、背景に存在するさまざまな課題(教育・医療・家族・就労・貧困などが複合化していること)を確認してきました。
 実践交流会の回数を重ねるなかで、参加する方々が、ひきこもり支援を前面に出して若者とかかわっている方だけではなく、多種多様な支援や活動(就労支援・まちづくり・生活困窮など)に携わっている方々が増えてきています。このような状況において、それぞれの現場でこれまで取り組んできた「ひきこもっている」「ひきもっていた」状態への若者支援だけではなく、いろいろな機関・団体の連携やネットワーク型の支援が重要視されつつあります。ひきこもり支援は、「ひきこもっている」「ひきこもっていた」若者が、1歩踏み出した、また、働けるようになるための支援だけではなく、私たち誰もが抱えうる「社会的孤立」という課題の象徴として位置づけられるのではないでしょうか。
 この実践交流会が、「ひきこもり」問題を核に置きながらも、「若者協同実践」を銘打ち、「全国若者・ひきこもり協同実践交流会」としている意味がここにあります。

「若者」をどう捉えるか
~「困難を抱える若者」から「困難な状況におかれた若者」へ

 日本では、登校拒否、不登校、ひきこもりの子ども・若者たちを「困難を抱える者」と表現する場合が多く見られますが、この言葉は若者が出会っている困難を個々人の側に求める言葉であり、日本社会が若者に向けている自己責任のまなざしに影響を受けているものです。今、日本の若者たちの多くは、日本社会を貫徹する自己責任論にがんじがらめになり、そこから自己を解き放つことができずに苦しんでいます。
 そこで、かれらを「困難を抱える若者」から「不利な状況にある若者」へと捉えなおしていくことが必要だと考えています。今、若者がおかれている社会の状況にこそ焦点をあて、「若者を変える」のではなく、「生きづらさ」を生じさせている社会そのものを変える取り組みへと向きあっていかなければならないのではないでしょうか?
 この「生きづらさ」の背景を探るにあたって、かれらが暮らす地域社会に目を向けると、住まい・仕事(学校)・それ以外の場(居場所)が、いかに不安定なものであるかを感じています。この不安定な地域社会は、「ひきこもっている」「ひきこもっていた」状態の若者だけでなく、若者全体を覆っている状況でもあり、ほんの些細なきっかけで誰しもが社会的孤立へと至ってしまうような危うさを抱えてしまっています。その意味で、今日の社会における「生きづらさ」は、もはや若者全体の課題であると言えます。

協同する意味とは

 いま、ひきこもりをはじめとする若者支援に取り組む現場では、単年度予算の事業が多く、長期的な見通しを持った実践を進めていくことが難しくなっています。さらに若者が直面しうる課題には、教育・医療・家族・就労・貧困といったさまざまな領域が関連してくるんですが、それらは政策的にも分断されており、それぞれの現場の実践者が同じテーブルで議論することが難しい現状がありました。
 しかし現実の社会生活は、領域ごとに分けられ展開されているのではなく、それらが混然一体となって成立しているものです。若者が自らの暮らしをつくっていくためにはどういった取り組みが必要なのか、そしてよりまっとうな社会をつくっていくためには何が必要なのか。そうした課題について、立場・分野を越えて議論していく必要があります。若者が、自らの人生・生き方そのものの主人公となれるような社会を実現していくためにも、今・ここの現実・現場を共有するところから出発し、そこを土台にしながら今後の展開を共に考え議論していく必要があります。

ミッション

1.若者支援のあり方を見つめなおすために、議論しあえる場を創ります。

若者に関わる現場では、就労支援、居場所支援、住まいの支援など、さまざまな支援の制度・仕組みが整いつつあるものの、いまだ多くの課題を抱えています。アウトリーチをはじめとする「入口」の支援から、就労支援など「出口」の支援まで、それぞれの場面にかかわる支援者がつながり、若者の生き方そのものを支える取り組みについて考える必要があります。私たちは、各現場の支援者をつなぐ「縁」を支えることを目指し、実践・政策・研究などの垣根を越えて同じテーブルで議論しあえる場づくり(環境づくり・関係づくり)を目指していきます。

2.ともに未来を語ることのできる仲間をつくり、育てていくために、協同の取り組みを追求します。

若者がおかれている困難な状況、社会そのものの仕組みを捉え、どう社会に参加していくのかを考えていく必要があります。そのためには、支援現場の人びと、若者当事者、さらには地域の人びとがともに社会に参加する一員として、さらには協同で社会を創る実践者として、共通の地域・社会課題と向き合うことを進めなければなりません。さまざまな立場の人が「ともに未来を語れる仲間」となっていくことを目指した協同の取り組みを追求していきます。

今後の取り組み

 東京大会のあとは、富山大会へと続いていきます。これまで築き上げてきた総合的な若者支援協同実践のネットワークを、より実質化していくために今後どう展開していけるのか、という点が次年度以降の課題となっていくことでしょう。若者と若者にかかわる実践者・研究者が、地域づくり・社会づくりの重要な担い手となっていけるよう、さまざまな機能を創り上げていきたいと思います。(下表)

若者支援全国協同連絡会が果たす機能

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 また、福島の実践をもとに、若者支援協同実践のネットワークを地域ごとに展開し、ゆくゆくは、全国各地域(北海道・東北・関東・北陸・東海・関西・四国・九州沖縄)でのブロック展開や、各テーマ・カテゴリー(住まい・居場所・仕事・福祉連携・教育連携・課題探求・政策提言・地域創造)ごとのテーマ別ブロックの展開を模索していきます。
 この協同が、行政からも企業からも必要とされ、協同実践への資金援助を獲得し、地域にとって、日本にとって必要な協同として大切にされることを願いながら、進めていきます。

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